【2026年最新】情シスアウトソーシングの費用相場|採用コストと比較したROIをプロが解説

労働人口の減少とIT人材の高騰により、情シス(情報システム部門)を自社社員だけで維持するコストは年々跳ね上がっています。

現在、情シス業務において、単なる「作業の代行」ではなく「仕組みの構築」を目的としたアウトソーシングは、自社で1人の中堅SEを採用するよりもROI(投資対効果)において圧倒的に優位です。

kintone導入支援やGoogle Workspaceの最適化を進めてきた私たちAIzen株式会社の視点から、失敗しない費用相場の見極め方と、戦略的なアウトソーシングの活用法を解説します。

目次

情シスアウトソーシングの料金体系と2つの主流モデル

情シス業務のアウトソーシングを検討する際、まず理解すべきは「月額固定型」と「従量課金型(スポット・時間制)」の2つの料金体系です。

貴社のITフェーズ(維持フェーズか、変革フェーズか)によって選択すべきモデルが異なります。

予算管理が容易な「月額固定型」

月額固定型は、あらかじめ決められた業務範囲や稼働時間に対して、毎月一定の金額を支払うモデルです。

このモデルの最大のメリットは、年間のIT予算を固定化でき、予実管理が容易になる点にあります。

特に、PCのキッティング作業やアカウント管理、サーバーの定常監視など、月ごとの業務量に大きな変動がない「守りの情シス」業務に適しています。

一方で、定額制ゆえに「何も起きなかった月」でも満額の支払いが発生するため、実稼働ベースでのコストパフォーマンスを厳密に求める場合には不向きなケースもあります。

変動費として最適化できる「従量課金型(スポット・時間制)」

従量課金型は、実際に発生した作業時間やインシデント数に応じて料金が確定するモデルです。

「ITツールの導入時期だけ工数が跳ね上がる」「普段は安定しているが、トラブル時だけプロの助けが欲しい」という企業にとって、コストの無駄を最小限に抑えられる合理的な選択肢となります。

特にDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するフェーズでは、不定期に高度な技術判断が必要になるため、15分単位やプロジェクト単位でスポット発注できる柔軟なサービスが好まれます

料金体系メリットデメリット向いているケース
月額固定型予算の平準化ができる業務が少ないと割高になる定常的な運用保守・ヘルプデスク
従量課金型無駄なコストが発生しない月ごとの支出が予測しにくいスポット開発・環境構築・トラブル対応

【業務レベル別】情シスアウトソーシングの費用相場(月数万円~60万円overまで)

アウトソーシングの費用は、依頼する業務の「付加価値」に比例します。

単なるマニュアル作業を任せるのか、それとも経営に直結するIT戦略を任せるのかによって、月額数万円から100万円超まで大きな幅があります。

運用保守・ヘルプデスク(月額5万円〜30万円)

この価格帯は、いわゆる「手」を借りるためのフェーズです。

PCのセットアップ、パスワードリセット、操作方法の問い合わせ対応などが主業務となります。

小規模な企業であれば、月間10〜20件程度のスポット対応で5万円〜10万円程度、社員数100名規模の常時ヘルプデスクであれば30万円前後が相場です。

この領域はマニュアル化が容易なため、アウトソーシングすることで自社の高単価なエンジニアをコア業務に集中させることができます。

環境構築・運用改善(月額30万円〜60万円)

kintoneのアプリ構築やGoogle Workspaceのセキュリティ設定、ネットワークの再構築など、既存のIT環境に「メスを入れる」業務が含まれるフェーズです。

このレベルでは、単に作業を行うだけでなく「どうすれば現場が使いやすくなるか」という設計能力が求められます。

私たちAIzen株式会社が提供する支援もこの領域に重なることが多く、属人化したkintoneアプリの整理や、散らばったドキュメント管理のルール化など、半年から1年かけて「自走できる仕組み」を作る場合にこの価格帯が標準となります。

IT戦略策定・VPoE/CIO代行(月額60万円〜)

経営陣の右腕として、中期的なITロードマップを描く「脳」を借りるフェーズです。

特定のツール導入に留まらず、全社的なITガバナンスの策定や採用戦略、DX予算の最適化などを担います。

プロのCIO(最高情報責任者)を正社員として雇う場合、年収1,200万円以上は下りませんが、アウトソーシングであれば週1回の定例と戦略立案で、月額60万円〜100万円程度に抑えつつ、上場企業クラスの知見を取り入れることが可能です。

「情シス1人の採用コスト」とアウトソーシングのROI比較

多くの経営者が陥る罠は、アウトソーシングの月額料金を「1人の社員の給与」と比較してしまうことです。

しかし、2026年現在の労働市場において、社員を1人維持するための実質コストは給与の1.5倍〜2倍に達します

社内SEを1人採用するために必要な「見えない費用」の内訳

年収600万円の中堅情シス担当者を1人採用する場合、企業が負担する真のコストは以下の通りです。

  1. 採用コスト: エージェント経由であれば年収の35%(約210万円)
  2. 社会保険・福利厚生: 給与の約15%(年間約90万円)
  3. 退職リスク: 3年で離職した場合、採用・教育コストのすべてが損失となる
  4. 教育・マネジメント工数: 上長や周囲の工数(年間数十万円相当)

これらを合算すると、最初の1年間で1,000万円近いキャッシュが出ていく計算になります。

年収600万円の社員雇用 vs 月額40万円のアウトソーシング、どちらが資産になるか

月額40万円(年間480万円)のアウトソーシングであれば、社員1人の給与よりも安価に、かつ「教育済みで最新技術に精通したチーム」の力を借りることができます

また、アウトソーシングの最大の利点は「情報の透明化」です。

社員の場合、その人がいなくなると中身がわからない「ブラックボックス」が発生しがちですが、AIzenのような伴走支援プロフェッショナルは、成果物としてマニュアルやドキュメントを必ず残します。

つまり、契約が終わっても、貴社には「整理された仕組み」という資産が残るのです。

属人化リスクを排除できる「チーム型支援」の価値

1人の社員に頼り切る「ひとり情シス」は、その人の退職が即、IT基盤の崩壊を意味します。

一方、アウトソーシングであれば、バックエンドに複数のエンジニアが控える「チーム」と契約することになります。担当者の急な欠勤や退職によって業務が止まるリスクをゼロにできることは、BCP(事業継続計画)の観点からも極めて高いROIを誇ります

失敗しない情シスアウトソーシング先の選び方

費用相場だけで決めるのは危険です。情シス業務は貴社の「生命線」を握るため、価格の安さよりも、以下の3つの基準でパートナーを選ぶべきです。

特定ツールへの専門性

現代の情シスにおいて、サーバーの保守だけができる業者は不要です。

kintoneを業務アプリとしてどこまで使いこなせるか、Google Workspaceの共有ドライブ権限をどう設計すれば情報漏洩を防げるかなど、貴社が利用しているツールのポテンシャルを120%引き出せる専門性があるかを確認してください。

ドキュメント化(マニュアル整備)を請け負うか

「作業はやるが、記録は残さない」という業者を選んではいけません。

アウトソーシングの真の目的は、自社にノウハウを蓄積することです。作業手順書やシステム構成図を常に最新に保つことを契約に含める、あるいは標準で提供している会社を選んでください

現場訪問(オンサイト)とオンラインの組み合わせ柔軟性

すべてオンラインで完結するのは効率的ですが、物理的なトラブル(ネットワーク機器の故障、PCの物理故障など)が発生した際に、現場に駆けつけてくれる、あるいはオンサイトの指示が的確なサービスかどうかが、いざという時の明暗を分けます。

まとめ:費用対効果で選ぶなら「人ではなく仕組み」を買う

情シスのアウトソーシング費用は、単なる固定費ではなく、将来の管理工数を減らすための「投資」です。

月額5万円のヘルプデスクから、月額60万円超の戦略コンサルティングまで幅はありますが、2026年の正解は「自社で1人雇うよりも、プロのチームから必要な分だけ知見を買う」ことにあります

特にkintoneやGoogle Workspaceを中心としたDXを推進したい企業にとって、属人化を排除し、透明性の高いIT環境を構築できるメリットは計り知れません

もし、貴社の現在の情シス体制やIT環境が「誰か1人に依存している」「無駄なコストを払っている気がする」と感じる場合は、一度プロの視点を入れるタイミングかもしれません。

AIzen株式会社では、現在の管理状況を可視化し、最適なアウトソーシングプランや内製化へのロードマップを提示する「無料相談」を実施しています。

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この記事を書いた人

ITコンサル・SEとして経営層直下での全社横断プロジェクトを多数主導。経営課題を起点としたKPI設計、ROI最適化、プロジェクトガバナンスの構築に精通。単なるシステム導入に留まらず、BIツールを用いた意思決定支援や、属人化を排除するBPR(業務再設計)を通じて、再現性のある事業基盤の構築を得意とする。「経営層のビジョン」を「現場のオペレーション」へと翻訳し、データドリブンな組織変革を支援している。

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